あなたのエンジニアライフをサポートする、至極のキーボードとは?

お疲れ様です、大塚です。

突然ですが、日々、コーディングに勤しんでいるそこのあなた。お疲れではありませんか?肩こり、腰痛、腱鞘炎、目のかすみ等々、ぼくらエンジニアは常に体を消耗させながら仕事をこなしています。

楽になりたいですか?

残念ながら、仕事の量は減りません。仕事が減ると、ご飯が食べられなくなります。じゃあ、どうすれば良いのでしょうか?

簡単です。キーボードを変えましょう。

疲れないキーボードの選び方

今お使いのキーボードはどんな形をしていますか?そして、そのキーボードでのタイピングは快適ですか?

快適ならば、それで結構!そのままそのキーボードをお使いください。

しかし、もし、長時間のタイピングをしていて「手首が痛い」「腕がしんどい」等の症状に見舞われている方は、キーボード変更を視野にいれてもいいかもしれません。

例えば、こんなキーボードはどうでしょうか?

kinesis

画像引用:https://www.kinesis-ergo.com

なんとも珍妙なこちらのキーボードは「エルゴノミクスキーボード」と呼ばれているものです。エルゴノミクスとは人間工学の意で、つまり、エルゴノミクスキーボードとは、人間工学に基づいた腕や手首に負担が少ないキーボードということです。

普段、キーボードを叩くときに手の甲が上を向いている方が多いと思います。実は、人間の手首は手の甲を上にするよりも、握手をするときのように外側を向いているときの方が負担が少ないのです。その腕の形を保ったまま、タイピングをしようという考えがエルゴノミクスキーボードには生きています。

上で紹介したエルゴノミクスキーボードはさすがにいかついですが、マイクロソフトやロジクールといった馴染みのあるメーカーもエルゴノミクスキーボードを販売しています。そのなかでもおすすめのエルゴノミクスキーボードを、後ほどご紹介いたしましょう。

英字?日本語?エンジニア向けのキー配列

キーボードマニアの間で平行線の議論が行われている、永遠の命題。それが、キー配列は、英字か?日本語か?というものです。

日本で売られているキーボードのほとんどは、もちろん日本語配列です。英字配列は、その名の通り英語圏で使用されているキーボードですが、では、なぜ、英字配列主義者はそれをわざわざ日本で使うのでしょうか?

個人的な意見も含まれてしまいますが、英字配列のメリットを上げてみましょう。

  • 英文が書きやすい。
  • 配列が機能的( ;+Shift=: や ‘+Shift=”、{ } が隣り合っている等)
  • エンターキーが日本語キーボードより1キー分近く、右手小指で高速打鍵しやすい。
  • スペースキーが大きくて、打ちやすい。
  • なんか、かっこいい。

おわかりいただけるだろうか?これらのメリットの恩恵を受けやすい職種を?

それは、ズバリ、日々コーディングをしている我々であると!

もちろん、馴染みのある配列を使うのが一番ですので、無理に英字キーボードを購入する必要はありませんが、エンジニアやプログラマーといった職種の方には、ぜひ一度その美しく、機能的な配列を体感していただきたいですね。

官能的な打鍵感に溺れる

キーボードの各キーには、入力された信号をマシン側に送信するためのスイッチが仕込まれています。これらのスイッチの機械的な仕組みのことをアクチュエーターと呼びます。アクチュエーターには、大きく分けて「ラバードーム」「パンタグラフ」「メカニカル」「バックリングスプリング」の4種類があり、それぞれが違った魅力の打鍵感を演出してくれます。

ラバードーム

ラバー素材の、お茶碗を逆さにしたようなものが各キーの中に設置してあります。キーを上から押すとお茶碗が潰され、指を離すとラバーお茶碗は元の形に戻り、その結果キーも元の高さに戻ります。これがラバードームの仕組みです。

パンダグラフ

パンタグラフとは、電車が電線から電気をもらうために車体の上についてる菱型や、くの字型のアレのことです。タイヤ交換で使うジャッキといったほうがイメージしやすいかもしれません。もしくは、マジックハンドの柄の部分。アレがキーの下に設置されています。ラバードームに比べてキーの高さを抑えることができるため、主にノートパソコンで使用されています。

メカニカル

独立したキーユニットの中にバネが仕込まれており、そのバネの反発でキーが元の高さに戻る仕組みです。バネの強さや接点の位置で打鍵感はかなり変わりますが、ラバードームがゴム独特のグニャッとした感覚なのに対し、メカニカルは乾いた底打ち感と、カチャカチャとした小気味良い音が特徴です。

バックリングスプリング

古き時代のハイコストキーボード。キーの下にバネが仕込まれている構造はメカニカルと似ていますが、メカニカルが垂直にバネを縮ませているのに対し、バックリングスプリングはバネの屈折を利用しています。キーが押されると中に仕込まれた細長いバネがくの字に曲がり、そのバネの曲がる感覚が独特な打鍵感を生み出しています。

おすすめのキーボード

最後に、OS別のおすすめキーボードをご紹介しましょう。

Mac編

Apple Keyboard / Apple

applekey

画像引用:http://store.apple.com/jp

薄くてスタイリッシュなデザインがかっこいいキーボード。ノートパソコン並にキーの高さが抑えられているので、少ないアクションでタイピングすることができます。

Happy Hacking Keyboard / PFU

hhkb

画像引用:http://www.pfu.fujitsu.com/hhkeyboard/

プログラマー御用達の高級コンパクトキーボード。無駄を一切省いたスリムな本体・キー配列と、高い耐久性を持つ静電容量無接点方式が特徴のキーボードです。私も愛用しています。Mac/Win両対応。

Quiet Pro Keyboard for Mac US / Matias

matias

画像引用:http://matias.ca/quietpro/mac/

貴重なMac用メカニカルキーボード。メカニカルなのに、打鍵音がとても静かなのが特徴。独特のクリック感は少しクセになりそうです。海外メーカーですが、ダイヤテックが代理店を務めているので国内でも手に入れやすいです。

Advantage USB Contoured Keyboard -Black / Kinesis

kinesis

画像引用:https://www.kinesis-ergo.com/shop/advantage-for-pc-mac/

エルゴノミクスキーボードの代表格。広い机と厚い財布をお持ちの方、迷わずこれで決まりです。様々な機能をアサイン可能なフットスイッチ付きのモデルもあります。Mac/Win両対応。

Classic 101 White Buckling Spring USB / Unicomp

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画像引用:http://www.diatec.co.jp/shop/UNI/

バックリングスプリング採用の貴重なキーボード。とにかく音が大きいので、安易に購入するべからずなのですが、古き時代に思いを馳せてカタルシスしたい方はぜひどうぞ。Mac/Win両対応。

Windows編

Sculpt Ergonomic Desktop / Microsoft

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画像引用:http://www.microsoft.com/hardware/ja-jp/

Microsoftの最新エルゴノミクスキーボード。本体の独特な曲線は、腕の負担を最小限に抑えてくれます。キートップはAppleキーボード同様に低めですので、タイピングもとても楽です。独立したテンキーと握りやすそうなマウスが付いてきます。

REALFORCE87U / 東プレ

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画像引用:http://www.topre.co.jp/products/elec/keyboards/

Happy Hacking Keyboardと同じ静電容量無接点方式のキーを採用した、軽く乾いた打鍵感が特徴の高級キーボード。スタンダードなキー配列ですので、どなたにでも使いやすいと思います。

Majestouch 2 茶軸・フルサイズ・US ASCII / FILCO

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画像引用:http://www.diatec.co.jp/

メカニカルキーボードといえば、FILCO!これを買っておけば、まず間違いはありません。スタンダードな茶軸、重めの黒軸、クリック感が心地よい青軸等々、ぜひその魅力的なキータッチを体験してください。

Libertouch / 富士通コンポーネント

libertouch

画像引用:http://www.fcl.fujitsu.com/services/input-devices/

媚びない姿勢がクール過ぎる、高級ラバードームキーボード。派手さは一切ありませんが、キーボードに必要なものはすべて揃っています。いつまでもタイピングし続けたくなるような、そんな優しさ(?)みたいなものを持っています。

以上、気になるキーボードがあれば、ぜひお試しください。

まとめ

フロントエンドでもバックエンドでも、はたまた組み込み系でも、エンジニアが業務で一番触っているものはキーボードです。大工が工具にこだわるように、我々エンジニアも良い道具を使って、良い仕事をしていきましょう。

それでは、あなたに素敵なコーディングライフがあらんことを。