チームの一体感を育てる!コミュニケーションツールの使い方 〜Slackってどうなの?〜
オフィスおかんで、おやつ代わりに玄米ばかり食べています。
あれは腹持ちが良くて素晴らしい。
母さんです。
なぜ「母さん」であるかは、もうちょっと置いておきましょう。
最近社内で
「XAグループ※はSlack使っているらしいね。あれってどうなの?」
と聞かれることが多くなりました。
※XAグループ ・・・ わたしたちフロントエンドエンジニアが所属しているグループ
Slackについて質問されることは主に、
- Skypeとの違いをどのようなところに感じているか
- ツールそのものの使い勝手はどうか
- チャット以外にどのような使い方をしているか
と、だいたいこんな感じです。
今回はこういった身の回りでよくある質問に対してザックリお答えします。
が、それ以上に、その前提にある
『コミュニケーションツールを使うことについての考え』
をまとめていきたいと思っています。
なので、Slackからリリースされている各アプリの仕様説明などには触れていません。
その辺りだけ、予めご了承いただければと思います。
Slackを使い始めた経緯
やり取りを振り返ってみたら、わたしたちXAグループがグループ内のコミュニケーションツールとしてSlackを利用し始めたのは、この記事を書いている現在から遡ること1年ちょっと前、2014年9月でした。
導入したのは丁度、グループ内に『ワークフロー見直し委員会』というものが発足した頃で、実務案件に関連する技術や手法以外に、コミュニケーション面(ホウレンソウだとか、状況共有だとか)にも見直しの声が挙がったんです。
それまでわたしたちは、グループ内でのちょっとしたやり取りにSkypeを利用していたのですが、ワークフローの見直しに伴い、「コミュニケーションツールの活用方法」についても、見直しをする流れになりました。
コミュニケーションツールに求めることは?
活用方法を考える前に、自分たちがコミュニケーションツールに何を求めているかを考えます。
『コミュニケーションツールに求めること』
というと、ツールそのものが主体になってしまいがちなので、
その更に根っこの部分。まず、
『コミュニケーション面で “いま” 解消したい問題はなにか?』
というところから拾い上げることにしました。
解決策を見出すため、キャッチアップした問題それぞれの「言い換え」を探ります。
問題と理想が明確になった段階で、それを解消するための手段を探し始めました。
まず、日報のやり取りについては、
「ツールに頼らなくても、朝礼でもやってみれば良いのでは?」
ということになりました。
一番人数の多い東京オフィスでは、毎朝5分程度集まって、
- 今日の予定
- 気になっていること
- 退社予定時刻
この3つを全員で顔を合わせて共有しています。
(このオーソドックスな朝礼という手も相性が良かったようで、やり始めてから毎朝欠かさず続いています)
次に、「案件状況/勤怠状況の共有に改めてルールを設け、継続していきたい」の実現を第一目標として、既に導入していたSkypeの継続利用も視野に入れつつ、コミュニケーションツールのピックアップを始めました。
見た目をガントチャートにしたいだの、デスクトップアプリが良いだの、細かい要望も受けつつ、チャットワーク / サイボウズLive / Yammer / Redmine / Gantter と、少人数で試験導入を繰り返した結果、
落ち着いたのがSlackでした。
*Slackについて、その沿革から知りたい方にはこちらの記事がオススメです:
国内外のベンチャーで大ブレイク中!社内チャットの「Slack」を徹底解説! | nanapiマーケティングマニア
Skypeとの違いをどのようなところに感じているか
どうしてグループ内のコミュニケーションツールを、SkypeからSlackに乗り換えたのか。
結論から言うと、『Slackの方がシンプルで自由度が高かったから』というのが理由です。
Slackを導入してまず、数名が個人用の公開チャンネルを立ち上げて、発言の対象を定めないひとり言をつぶやくようになりました。
「この記事面白いよー」とか
「こんな本読んだよー」とか
「お昼これ食べたよー」とか、そんな程度の内容です。
グループでSkypeを活用していた時は、利用目的のメインは『発言の対象を定めたチャット』だったので、こういった公開チャンネル的な『発言の対象を定めないつぶやき』は控えられていました。
こういった一見無駄に見える小さいやり取りを可能にすることも、Skypeと比較した際のSlackの特徴の1つではないかと思います。
小さいアウトプットを積み重ねてみると、前よりずっと感情の共有がラフに行えるようになって、グループ全体のコミュニケーションが円滑になりました。
他にも多様なサービスとの連携や、カスタマイズの深度など、SkypeとSlackの違いはいくつもありますが、わたしは大まかにこのように見ています。
そもそもSkypeは音声通話ソフトなので、利用方法についても対象が存在する前提の部分があります。
ゲーム開発中に社内用のチャットツールとして開発されたというSlackとは、土俵が違うのかもしれませんね。
Slackにはいまのところ、音声通話サービスはありませんし。
ツールそのものの使い勝手はどうか
最初に申しました通り、Slackが持つ1個1個の機能・設定の具体的な解説、リリースされている各アプリの仕様説明などについては、今回の記事では端折ります。
2015年10月現在、Slackに関する公式の文書はすべて英語です。
が、デスクトップアプリもスマホアプリも、OSのバージョンによって若干の差はありつつも、そこまで不自由はしていないです。
いまのところは「欲しい機能があったら他のサービスと連携させたり、何かしらの形で解消できそう」といった期待が持てています。
アイデア次第で、欲しい機能が自分で作れる。
今後が楽しみです。
*(わたし含め)英語が苦手な方には、こちらの記事がオススメです:
Slackの設定と簡単な使い方(英語が苦手な人へ)
【管理者向け】SlackらくらくTeam Settings!
チャット以外にどのような使い方をしているか
導入から1年の間に自分たちのグループがSlackをどのように活用するようになったか、箇条書き程度ですがご紹介します。
とにかく『シンプルで自由度が高い』というところを評価していますが、だからと言って使い方にあまり複雑なルールを設けてしまっては意味がないので、いまのところそれほど難しいカスタマイズをしていません。
まず、業務上Slackでの連絡をルールとしているものが2点あります。
導入し始めの頃はSlack上の発言から出社時刻・退社時刻の集計を取ったこともありましたが、目的が分からなくなったのでやめました。
「こんなこともできる」って分かったことは収穫でしたが、特に何か測定したいとかではなかったので。
公開チャンネル(ひとり言)の種類はだいたいこんな感じ。
自分のコメントに対して離れた席から笑い声が聞こえると、ちょっと嬉しい。
ピックアップされた記事のうち、気になったものは朝礼や週1回のグループミーティングで積極的に議論の場を設けています。
BOT化している部分もあります。
この辺りは本当に簡単なものしか導入していませんが、またの機会に触れられればと思います。
まとめ
昨年の時点で、わたしたちグループではコミュニケーション面について下記のような問題が挙げられていました。
現状では、これら問題の解消に対するわたしたちの最適解が、朝礼とSlackです。
が、当然のように、時代の流れと共に必ず新しい悩みが出てきます。
別にSlackじゃなきゃいけない理由はありません。
Slack以外のコミュニケーション手段でも解決できます。
いま使ってたって、使うのをやめる日も、いつかきっと来ます。
なんでこんなことを書いているかというと、
身の回りからSlackについて問われる際、その多くの方が
『Slackである“必要性”』
を求めているように感じたからです。
もしあなたがいま、チームのコミュニケーションツールとしてSlackを使っていて、
そのことについて何か違和感を感じているとしたら、
『コミュニケーション面で “いま” 解消したい問題はなにか?』
というのを一度考えてみるのはいかがでしょうか。
問題の性質が変化したらその都度見直し。
状況を見極めながら、可変性を持った場を築いていく。
それがその時一番良い形のコミュニケーションを生むと思います。
(フロントエンドの設計思想に通じる部分がありませんか)
ひとまず、また今度「Slackどうなの?」って聞かれたら、
「いろんな過程がありましたけど、“いまのところ” 問題なく活用できています。」
と答えますかね。
せっかくなので、コミュニケーションツールの使い方でも、良いチームワークを発揮しましょう。